“愛知県警察本部監修のもと、地元の企業や名電高校が共同で、大人の女性のための防犯ブザーを開発。
名前は、「あなたを助けるパスケース」でPaskel(パスケル)です。”
愛知県警によると、女性を狙った犯罪は増加傾向にあるにも関わらず、17年に行われた調査では、大人の女性の防犯ブザー所持率は低く、360人の女性のうち防犯ブザーを所持しているのは18%、その中で会社からの支給などを除き、自費で購入している人はわずか20人(6%弱)にとどまっています。女性が安心して生活できる社会をつくりたい、という県警担当者の想いに賛同した名古屋市内の企業や高校などが集まり、17年夏に「大人の女性のための防犯ブザー」を作るプロジェクトがスタート、1年間の試行錯誤を重ねて完成したのがPaskelです。
“開発の経緯”
大人の女性が防犯ブザーを持たない理由は「防犯ブザーは安っぽく子供が持つイメージ」「持ちたいと思えるデザインが無い」「必要性を感じない」「自意識過剰と思われそう」などが挙げられました。持っていれば被害を最小限に抑えることが出来るかもしれない。被害にあってから、怖い思いをしてから後悔してほしくはありません。
調査の結果、「おしゃれな大人向けのデザイン」「バッグに着けても違和感のないもの」「普段から持ち歩けるもの」「一見防犯ブザーとは分からないもの」という意見がありました。防犯ブザーを持っているとパッと見て分かるのは被害を未然に防ぐ事に繋がりますが、自意識過剰だと思われたくないから着けない、ではなかなか広まりません。おしゃれな女性は毎日ファッションによってバッグも変わるので、常に身に着けていられるよう、Paskelは一見防犯ブザーに見えない、パスケース一体型のデザインを採用しました。
“機能性×デザイン”
Paskelに内蔵の防犯ブザーは安心・安全の日本製。小型ながらもマイコン搭載で、ボタンの押し方によって2つの音を使い分けることが出来ます。長押しで一般的なブザーと同じ85dBの「助けて音」。これは緊急時用の警戒音です。3回押しで「困ってます音」。こちらは少しソフトなメロディ音で、周りの人にちょっと気付いてほしい時などに使っていただけます。「助けて音」は緊急時用なのでもう1度押すまで止まりませんが、「困ってます音」は自動で止まります。(押しても止めることが出来ます)
Paskelの中はカードケースと小物入れになっています。パスケースなのでもちろんICカードなども閉じたままで読み取ることが出来ます。小物入れには小銭や薬、ロッカーなどの小さなカギなど細かい物や常に持っておきたいものを入れておけます。
不安を抱えているのは女性自身だけではありません。部活で遅くまで頑張っている娘が、新生活で一人暮らしを始めた妹が、人通りの少ない道で通勤をしている恋人が、犯罪の被害者になってしまったら…本当はいつも側にいて守ってあげたいけれど、それは出来ないから、せめて大切な人にPaskelをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。


