もうすぐ12月ですね。
12月といえばクリスマスをイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし改めて考えてみると、クリスマスの起源や意味等を理解している方は少ないのではないかと考え、今回の記事では「クリスマス」について詳しく解説していきます。
是非参考にしてみてください。
クリスマスの由来・目的とは?
「クリスマスは何の日?」と問いかけると「イエス・キリスト」の誕生日と答える方が多いのではないでしょうか。
実は12月25日は宗教的指導者イエス・キリストの誕生の日ではなく、誕生を祝う日なのです。
ではここでクリスマスの由来について紹介します。
クリスマスの文字は英語で「christmas」と書き、「christ」「mas」の2要素で構成されています。
christ・・・キリスト
mas・・・ミサ(mass)
それぞれ上記の意味を持っており、クリスマスはキリストのミサに由来することが分かります。
ミサとは?
ミサとは、カトリック教会で行われる最も重要な典礼儀式であり、大きく「言葉の典礼」「感謝の典礼」の2つの意味に分けられます。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵で有名な「最後の晩餐」という絵がありますが、これがミサの起源といわれています。
カトリック信者でなくてもミサに参加することが可能ですが、キリストのからだである「パン」を拝領することは信者のみ許されているようです。
クリスマスイブの意味とは?
また12月24日はクリスマスイブと呼ばれていますね。
イブは「even」だといわれており、これはeveninig(イブニング)の古語です。
元々イブという言葉は「前夜」という意味ではありませんでしたが、時代と共に言葉の意味が変化していき現在では「前夜祭」おもしくは「前夜」の意味で使われるようになりました。
上記を考慮すると、12月24日が何故クリスマスイブと呼ばれているのか理解することができます。
クリスマスの前夜祭もしくは前夜という意味だということがわかりますね。
クリスマスの歴史(アメリカ)を紹介
クリスマスといえば今ではヨーロッパやアメリカのように盛大に祝うイメージを抱きがちですが、実はアメリカ初期の頃はクリスマスが禁止されていたことをご存知でしょうか。
1620年代にアメリカ大陸に移住してきたピューリタンと呼ばれる分離派の人々は宗教上の問題でクリスマスを祝うことが禁止されていました。
しかしその後アメリカ独立革命が起きたことで初期のクリスマスを禁止する慣習が徐々に薄れてきたことで段々とクリスマスを祝う風習が広まっていきました。
ただしアメリカには多様な宗教の方が多いので、キリスト教徒以外の人々はクリスマスを祝うことはないようです。
とはいえホリデーシーズンであり休暇になるので、キリスト教徒以外の人たちも家族で集まって過ごすことに変わりはなく、「メリークリスマス」とは言わず「ハッピーホリデー」と言うようです。
公の場では他の宗教に考慮して「Happy Holidays(ハッピーホリデー)」が使われることが多いようです。
クリスマスの食事は?
クリスマスは、日本ではチキンを食べる風習がありますね。
しかしアメリカではハム・ターキーを食べる風習が広まっており、更に日本のようなクリスマスケーキはほとんど無いようで代わりにパイやアイスクリームを食べる方が多いです。
私たちがクリスマスに体験するイベントや食事が、実は日本独自で生まれたものだとは驚きですね。
日本のクリスマス発祥の地はどこ?
ここから日本のクリスマスについて紹介していきます。
日本にクリスマスが伝わったのは16世紀頃だといわれており、イエズス会の宣教師たちが持ち込んできたことが日本のクリスマスの始まりです。
周防の国(現在の山口県)にやってきたフランシスコ・ザビエルがミサを行ったことが起源だといわれています。
しかし当時の日本では「キリスト教禁止令」が発せられており、日本のクリスマスの初期は隠れキリシタンの間でこっそりと行われる程度だったようです。
その後開国するまでクリスマスは日本の歴史から姿を消してしまっています。
参照:クリスマス
クリスマス再登場
一度歴史から消えてしまったクリスマスですが、明治37年に「明治屋」が銀座へ進出したことがきっかけで大衆に認知されるようになりました。
しかし第二次世界大戦によってまたクリスマスは姿を消します。
実は現在のような、一般家庭(宗教関係なく)の人たちがクリスマスを祝うようになったのは昭和25年頃だといわれており、日本人にとっては比較的新しい慣習だともいえます。
クリスマスと宗教の関係性は?
ではここでクリスマスと宗教の関係性について解説していきます。
アメリカではキリスト教徒以外はクリスマスを祝う風習がないと説明しましたが、日本では現在多くの方々がクリスマスを祝っています。
どうして日本人は仏教徒が多いはずなのにキリスト教徒の祭壇であるクリスマスを祝って良いのか疑問に感じた方が多いのではないでしょうか。
実は異文化を受容する日本の文化に関しては、日本の歴史が関係しているので解説していきます。
先ほど述べたように昔の日本ではキリスト教禁止令をはじめとした、鎖国が行われていました。
しかし1953年に鎖国が解除されたと同時に日本には海外の文化が流入し始め、それらを受容する姿勢へと国全体が変化していきました。
つまり日本のクリスマスは宗教的な意味合いで行われるものではなく、海外の文化(年中行事)として日本に受け入れられ、現在までその行事が引き継がれていると理解して頂ければと考えます。
また日本では元々多神教の傾向があったので、キリスト教が日本に流入してくることについても寛容だということが分かります。
上記の理由により、キリスト教文化であるクリスマスを祝う風習は日本人にとって受け入れやすく宗教関係なく日本に広がっていきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では「クリスマス」について歴史や海外文化と日本文化の違いについて詳しく解説しました。
今後クリスマスが近づくに連れて、その起源について疑問に感じた方や、もっと深く知りたいという方に本記事が参考になれば幸いです。
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