サックスバーの掲げるオリジナルブランドを誰よりも知り尽くしたブランド担当者が教える『推しアイテム』をご紹介する企画。第1弾はPLUG / プラグです。
耐久性、機能性に優れた素材・パーツにこだわり、 「使い手にとって様々なシーンにおいて快適に使えるDUAL LIFEな道具であること」 をコンセプトに2016年にスタートしたライフスタイルブランドPLUG(プラグ)。休日は農村で農業をしながら、平日は都会で仕事をする人々を差す “DUAL LIFER”にリスペクトを込めてサブタイトルに「DUAL LIFE TOOLS」を構えるPLUGでは仕事も遊びもシーンを問わず、自分らしく使える道具を探求し続けて欲しいという想いが込められています。
今回ピックアップするのは担当者が特に語れるおすすめバッグ3選。「PLUGらしさ」を欠かすことなくクラシックを残しながらもトレンドを抑えたアイテムです。バッグ業界20年以上のキャリアを持つ彼が語るスペックの魅力には名言が炸裂するほど。さらに番外編では80もの鞄を持つ担当者がいま愛用している鞄と財布をご紹介しています。
小さいものだからこそ上質なもの
PLUGのおすすめバッグ1つ目はレザーボディバッグ。近年機能的なナイロンバッグやリュックがトレンドとして続く中、長く愛され続ける革製品に改めて着目してリリースした2023 SSの新作です。畏まったシーンだけでなく「普段から気兼ねなく持てる革バッグを」との想いで制作されました。《小さいものだからこそ上質なもの》にこだわりながら、機能面とデザイン性に長けたPLUGらしさを忘れないアイテムです。
日本では江戸時代に「もったいない」という言葉が生まれるほど「ひとつのものを長く使う」ことが尊重されてきました。しかし、国内外の流通や技術の発展の中で、生産性の向上により製品が多様化しながら、様々なものが簡単に手に入り、ものの価値の幅が拡がる時代となりました。そんな時代だからこそ、「ひとつのものを大切にする」という感覚を持つことが自分らしさの表現のひとつとなり、ものを選ぶ基準ともなりました。今回プラグが着目した「革」は元々は肉の副産物で究極のSDGsとも謳われている素材の一つです。
ひとつのものを大切にする
「持つ」よりも「着る」が似合う
メインの素材には、シボ感のある牛革を使用しています。革製品は繊細なイメージですが、傷が目立ちにくいシュリンク加工が施されているため扱いやすい素材で、初めて革製品を持つ方にもおすすめです。また、ラグビーボールのような特徴的なフォルムですが、実際に背負ってみると身体に馴染み「持つ」というより「着る」ような感覚で着用できます。気軽に持ってガシガシ使い込むほど革がくったりと変化し自分の身体に添うように馴染んでいくので、育て甲斐のあるアイテムです。
ミニマルな暮らしでも必要なもの
夏場や行楽シーズン真っ只中のいま、ファッションも軽装になる中で、ミニマリストだけでなく多くの人々がミニマルな暮らしに向かっていく季節となりました。そんな中でも必需品はやっぱり欠かせないもの。必要最低限の荷物は持って無理なく過ごしたい方にとって安心の収納力も魅力的なこのアイテム。小ぶりな見た目の正面の印象に反して頼もしいマチは500mlのペットボトルもすっぽり入るサイズ感。内装にはポリエステルを採用しているので気を使わず出し入れをすることができます。正面、サイド、背面と3箇所に荷室が分かれていて荷物を整頓して入れることができるのも嬉しいポイント。また内装カラーは中間色のブラウンを採用することで、中身の視認性を高めています。PLUGとして機能性に存分にこだわったレザーボディバッグです。
PLUG × L.E.D.BITES
20年以上のキャリアを持ち、日本のレザーバッグシーンを牽引してきた東京の革製品ブランド「L.E.D.BITES(エルイーディーバイツ)」。「L=life(生命)」「E=Ecology(環境)」「D=Domestic(自国)」の略で、「時代を咬む」意味の「BITES」をプラスし、「L.E.D.BITES」という名が付けられました。オリジナルの良さを引き継ぎながらもPLUGらしさを欠かさないアイテムとして別注されました。
カラーバリエーションはブラック、グリーン、キャメル、レッドの4色。いずれも発色の良いカラーリングで様々なスタイリングに馴染み、時にはファッションの主役にもなります。また、背負うだけでなく、手で持つのもおすすめなこのアイテム。持ち方に囚われず自分らしく楽しむことができます。父の日やパートナーなどへのプレゼントにもおすすめです。
PLUGらしさを詰め込んだ万能バッグ
PLUGのおすすめバッグ2つ目はPLUGらしさの代表格ともいえる機能性を盛り込んだバックパックです。生地のテカリを抑えたクラシックな印象を与える仕上がりにはこだわり抜いた素材の選定が隠されています。PLUGらしくアウトドアシーンにも対応しながら、雨の日のビジネスシーンにもフィットするような作りになっており、《道具としての鞄》をポリシーに掲げるアイテムの探求をし続けるPLUGにとってブランドの良さをふんだんに表現した至高のアイテムです。
本アイテムの一番の魅力はこだわり抜いた素材の選定。330D(デニール) CORDURA NYLONとFINETEXの融合による素材を採用しています。コーデュラナイロンは、一般的な鞄にも高い頻度で使用される素材ですが、今回は330Dという比較的細い糸を使用しており、ATY加工(AIR TEXTURED YARN: 糸に空気を含ませる加工)が施されていることでツヤが抑えられ、通常のナイロンにはないコットンライクで天然繊維のような見た目を演出しています。通常に比べて糸が細いため、摩擦、引き裂き、擦り切れに強く、通気性が高い、軽量であることも特徴です。その上で、FINE TEXと呼ばれる透湿防水フィルムが仕込まれているため、水にも強い作りになっています。FINE TEXは世界トップレベルの厳しい検査にクリアした製品だけに与えられる繊維の安全証明である「エコテックス®」に認定されており、耐水圧7000mm、透湿性5000mm〜7000mmという高い防水性の数値を基準として設計されています。
機能性の高さを誇るプラグにとって、使う人を選ばない作りこそが多くの人々を魅了するアイテムへと導きます。本アイテムのチェストベルトは従来のバックル式を廃し、レールタイプの仕様を採用することで、より細かい段階で高さを調整することを可能にしています。体格や背の高さによって肩幅だけでなく、持つ位置も持つ人によって異なるもの。ベストな持ち位置を探ることで身体に感じる重みを軽減することができます。片手でのワンクリックでの取り外しが可能なことも嬉しいポイントです。
持つ人を選ばない鞄
背中や腰部分、荷物による負荷がかかる部分にはクッション性の高いウレタンを使用しています。フィット感が強く、重いものを入れても負担を感じづらく、空気や湿気の通りが良いことも特徴です。
耐久性・機能性に優れ《道具としての鞄》を謳うプラグですが、《ファッションとしての鞄》としても確立しています。シンプルな見た目ですが、機能としてのポケットは十分に充実しており、デザイン的にあえて外側に大々的にアピールしていないことこそポイントです。また、横に広がりすぎない縦長の設計は身幅にしっかりと収まり、混雑した電車内などでも邪魔になりづらく、身体にもフィットする作りになっています。また、メイン荷室は開口部が大きく開くため、中身の視認性が高く物の出し入れが簡単にできることが魅力的なポイントとなっています。
ファッションとしての鞄
肩の上部にあるアジャスターにより鞄と肩部分の空間を埋めることが可能で、フィット感をより高める工夫が施されています。また付属のポケットの機能性も充実しており、内装にはPCコンパートメントを装備。起毛系の素材を採用することでPCをケースなしでも収納することができます。外装に当たるポケット部分には止水ファスナーを採用しており、雨天時でも心配なく荷物を収納することができます。
カジュアルを格上げするトート
PLUGはこの2シーズンにかけてレザーバッグにも特に力を入れており、今回最後にご紹介するこちらのトートは2023SSの新作です。シンプルでどんなスタイリングにも合わせやすく、PLUGのコンセプトである、仕事(ON)でもOFFでも使えることを踏襲しているデザインに仕上がっています。
ディテールにも抜け目がないのがPLUGの真髄。ハンドル部分やコーナーパッド部分の芯材にボリューム感を出すことで男っぽさを強調した印象に仕上げながらも引き手部分の繊細なねじりのデザインでエレガントさも演出しています。また、マチ部分の上部を細く、ボトム部分を広げる設計にすることで、荷物の収まりを快適にし、すっきりとした仕上がりになっています。
シンプルながらこだわったのはやはり機能性。外装の背面側はあおりポケットになっていて、雑誌や新聞、クリアファイルなど出し入れ頻度の高いアイテムを収納することができます。開口部はマグネット式になっており、ワンタッチで開閉可能なのが魅力です。さらにマグネット部分を革で包むことで見た目をすっきりとした印象に整えています。
毎日使う物だからこそ使いやすく
ON / OFF両方ちゃんと楽しみたい
「DUAL LIFE TOOLS」を掲げるPLUGにとって、ビジネスシーンだけでなくオフの日もしっかり楽しみ、その生活に寄り添いたいもの。時にはジャケットスタイルでスタイリッシュにまとめ、時には短パンに合わせてカジュアルを格上げできるようなバッグとなっています。カラー展開はブラック、ブラウン、グリーンの3色。ベーシックなカラーリングの中に新トレンドのグリーンをラインナップすることで、PLUGらしさを主張しています。
内装のメインのコンパートメントはPC収納箇所に加えて、9ものポケットがついている超機能的な仕様。主要な小物に合わせたサイズ感の設計で、持ち物を整頓して収納することができます。正面はシンプルながらも上部にパスケースやスマートフォンなどが収納できるポケットがついているのも嬉しいポイント。また、金具のカラーを通常のニッケルではなく黒みがかったブラックニッケルを採用することで光沢感を抑え、クラシックな雰囲気を保っています。
お店の店長が愛用している鞄を大公開しているサックスバーの定番企画「私の鞄」の番外編として、今回ついにブランド担当者が登場!初回はPLUGのディレクターを務める塩川雄三氏。自宅に80もの鞄を控える彼の最近イチオシのバッグと財布を大公開します。
私は普段から黒系のリュックを使う日が多いのですが、最近気に入って使用しているのは、 BAICYCLON by Bagjack の DAYPACK L サイズです。こちらのバッグは見た目はシンプル なものの機能的で、15 インチの PC もすっぽり入る容量 23.5L ある大ぶりのサイズ感です。 荷物が多いタイプではないのですが、普段からファッション的に大きめの鞄を選ぶことが多く、 あえて荷物を詰め込みすぎずくたっとした背中に背負われている雰囲気を楽しんでいます。
財布の場合は、使い込んで、使い尽くして新調するスタイルで、80 個持っている鞄に比べて財 布はメインで使用しているものとサブの2つしか持っていません。これまで長財布から超コン パクトサイズまで幅広く使用してきましたが、現段階で落ち着いたのは、大きすぎずある程度 中身が収まる、手のひらサイズのものが使いやすくて好みです。