どこに行くのにも毎日使う鞄。愛着のわくものがいいですよね。 いつまでも一緒に時を重ねられるような鞄に出会えたら……と思いませんか?人の温かみがこもった、職人の手掛ける鞄を選んでみるのもいいかもしれません。そこで今回は、職人が手掛ける鞄についてその魅力や鞄職人の現状についてご紹介いたします。
日本の職人が手がける鞄(カバン)の魅力とは
日本の職人の作る鞄は、品質が高く信用できると言われています。高い技術を持つ職人たちが作る鞄は、国内だけでなく、世界中で高い評価を受けています。これには以下のような魅力があることが関係しています。
一生使える鞄。こだわりの素材による耐久性。
職人が手掛ける革の鞄は、素材もこだわられています。天然の皮革はどれも世界に一つしかない一点ものです。それらが職人の手によって世界に一つだけの鞄に生まれ変わります。 何度も何度も人の手を通して検査されているため、美しく丈夫な鞄が出来上がります。文字通り一生使える鞄なのです。
経年変化を楽しむ。時を重ねるごとに美しくなるデザイン。
革の鞄の最大の魅力は経年変化を楽しめることです。使い続けるほどに美しさが増していきます。これは職人が丁寧にオイルを塗りこんでいるためです。発色の仕方は、職人の腕が出るポイントです。職人の技術が光る鞄は、使い続ける楽しみを提供してくれます。
革から鞄がつくられるまで
職人が全て手作業で行う様々な工程を経て一つの鞄が出来上がります。素材の選定から、完成まで随所に職人たちのこだわりが光ります。
素材の選定
鞄の素材となる革の選び方にもこだわりがあります。どのような環境で生産された革なのか、品質は基準を満たしているのか。良い革を選ぶには熟練の職人が不可欠です。
革の保存となめし
革が悪くならないように、毛や脂肪、表皮を分解し、除去します。また、なめし剤を革に浸透させ耐久性と耐熱性を獲得させます。
革の裁断
裁断も人の手で行います。一ミリのズレも許されない作業です。熟練のa職人が裁断方向に気を付けながら裁断を行います。
裁断面の加工
裁断面には艶だし剤を塗り、乾燥させ、切り口に色をつけます。革の厚みを変える作業も行い、一定の厚さに揃えます。鞄の仕上がりはこの工程に大きく影響を受けます。
縫製
多彩なミシンを使い分け、縫製を行います。職人の技術の粋が詰まった工程です。少しのズレで今までの工程が台無しになってしまいます。 また、縫い合わせた革を組み合わせて鞄の形を作っていきます。立体的な作業であり、ミシンや手縫いでの作業になります。
完成・検品
縫製の終わった鞄は裏返しの状態です。これを裏返し、形を整えることで完成します。完成した鞄は検品され、私たちの手もとに届きます。
日本の鞄職人のイマ。厳しい現状への打開策は?
日本の鞄職人は、年々減少しています。鞄産業だけにとどまらず、職人という仕事は高齢化が進んでいます。新しく業界に関わろうという人が少なく、需要との乖離が大きくなるばかりでした。 この需要との乖離の問題を解決したのは、海外工場における大量生産でした。
しかし、海外の安い人件費で作られる鞄は、職人の作る鞄とは皮革にならないほど安価です。これらの廉価品が大量に出回った結果、鞄は値崩れを起こし国内の熟練職人は次々と仕事を失い廃業に追い込まれていきました。 高齢化に加え、海外の安価な商品の流入により国内の職人数は激減し、技術の空洞化が進んでいるのです。
このような現状の打開策として二つ挙げられます。 一つは、国による職人やメーカーへの支援です。国内の産業と技術を守るために、国が動くことは必要不可欠です。 二つ目に挙げられるのが、サスティナブル製品への移行です。近年、アパレル業界が環境に与える悪影響が大きな話題になっています。その中で大量生産・大量消費からの脱却が叫ばれています。より長く使える品質の良い製品が求められ、日本の職人の作る品質の高い鞄は注目を集めています。
鞄職人を目指す人へ。鞄職人になるには?
この記事でも触れている通り鞄職人という業界は現在危機に瀕しています。しかし、手作りの鞄の魅力に魅せられて、鞄職人を目指すという方も多くいるのです。モノづくりという仕事自体にも注目が集まっており、アーティストとして有名な職人が雑誌やテレビで取り上げられることもあります。
鞄職人になるために必要な資格というものは特にありません。ただし、美術系・芸術系の大学や専門学校で、鞄についての様々な知識を身に着ける必要があります。 職人の減少と高齢化が進んだことにより、直接現場の職人のもとで働きながら、というよりも学校で学ぶというルートが一般的なようです。
幸いなことに、鞄職人になるための講義を行っている専門学校や教室は増えており、キャリアの幅は広がっています。性別や年齢に関わらず、鞄職人になるための道は広く開かれています。
世代を超えて鞄を愛用していくためにできること
職人が手掛けるこだわりの鞄を長く長く愛用するためには、適切なお手入れと保管が大切です。革の鞄は、素材と品質によっては数世代にわたって受け継ぐことができます。 お手入れ方法は素材によって異なりますが、定期的にお手入れを行うことで、より美しく長持ちします。 また、鞄を保管する際に、短期保管なのか、長期保管なのかで保管方法は変わります。鞄を使わない時の扱い方が鞄の寿命は大きく左右するのです。
職人が魂込めて作るおすすめの鞄
腕と誇りに自信を持った職人が作る鞄は、高い品質とこだわりが感じれられます。長い間にわたって積み上げられてきた技術力は目を見張るものがあります。そんな職人たちの作るおすすめのバッグをご紹介します。大切な1点を見つけてみてください。
キソラ ボディバッグ トミー レディース
KIOB-025 kissora | 日本製 薄型 ワンショルダー 牛革 本革 レザー/h4>
とても軽量な牛革を使用しており、価格もリーズナブルです。傷の付きにくい革でデイリーユースに最適なシリーズです。
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ボストンバッグ 本革 kissora キソラ KIMI-040
【 Resort Mesh リゾートメッシュ 】【 2WAY ショルダーバッグ 日本製 レザー レディース 】
贅沢にオイルを含ませたヤギ革を職人が丁寧に刺し編みしてメッシュ状に仕上げ、完成したバッグにロウを塗って強い圧力と熱を加えながら摩擦で焦げ目をつけるグルージング加工で、深みのあるアンティーク調の表情に仕上げています。
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まとめ
いかがでしたか。 今回は、日本が誇る職人が手掛けるこだわりの鞄についてご紹介しました。 日本の鞄職人の作る鞄は非常に品質が高く、数々の魅力を持ちます。しかし鞄職人は今、大きな危機に瀕しています。産業や技術を失わないためにも、本記事を通して鞄職人の作る鞄への興味をもつきっかけになれば幸いです。
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